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4.カタガキ
■私の連載記事の執筆者名横には、「プランニング・ディレクター」なる、分かったような分からないようなヨコモジが添えられています。コレ、私の生業におけるカタガキです。「趣味道楽に俗世のカタガキなんぞ、一切不要!」。古くからの持論です。「無粋極まりなし!」と思っています。
■かなり以前、とある専門誌にその無粋極まりなき格好のサンプルが。社名から社内セクション、さらにはカタガキまでシッカリと明記。他の執筆者の皆さんで、さようなケースは皆無。すなわち、その御仁のみでした。 ■その御仁の執筆内容が、自身の会社やカタガキと関連するのなら、それもアリでしょう。たとえば、自動車会社勤務なら、「フライフィッシング向きの理想のクルマは?」、出版社勤務なら、「フライ専門誌のあり方と将来展望」、保険会社勤務なら、「フライ屋にお勧めしたい各種損害保険」てな具合にです。それならむしろ歓迎で。専門的なご意見を頂戴できるからです。 ■しかしながら、くだんの御仁のケースは全く関係ナシ。ありきたりのエッセイ風文章に終始しとりました。失笑・冷笑・嘲笑しました。よっぽど愛社精神に富んだ御仁か、カタガキ・イノチの御仁か、はたまた、瑣末な衒示主義者のいずれかなんでしょう。3番目の手合いにすぎんと喝破しましたが。その御仁の会社、その業界では結構有名ですんでね。自分に自信のないボウヤが、「ボクのパパは、○○会社のシャチョウなんだゾ!」と喚く心理と同質です。ついでに、不肖ワタクシ、学生時代には少しばかり心理学、それも“児童心理学”を齧ってましたんで、そう断じる“自信”があります。 ■ちなみに、「衒(ゲン・てらう)」とは「ひけらかす・誇ってみせびらかす」なる意。すなわち、「衒示主義者」とは「ハッタリ屋」ということにほかなりません。 ■ついでながら、その御仁、しばらく経ってまたご登場した際には、カタガキが変わってました。ご出世なさってオリマシタ。周囲とともに大笑い。どうもその性向、未だに変わっておらんようですが。イイ歳なんですから、いい加減、“中身”で勝負しようやないですか?ついでに、いい加減、後進に道を譲ったら?ですワ。カビの生えたようなネタを使いまわしてるにすぎんですし。ミットモナイことこのうえもなし。 ■余談ついでに、かの島崎憲司郎さんのカタガキは、「毛鉤職人」。“シブイ!渋すぎる!”。衒示屋風情とは大違いです。私もそれにならって現在の名刺には、「企画監督屋」と記してますが。“Planning Director”を無理やり邦訳すると、そうなりますんで。ワルクはないと思うとります。 ■今回の連載にあたり、カタガキ併記には当初抵抗感が。上記衒示屋あたりと同類になるなんざあ、真っ平ご免!てな気分でした。しかしながら、フライの雑誌編集人である堀内正徳さんから、「読者に対する説得力が違ってきます」なる旨、“説得”されて同意に至りました。確かにそうですねえ。好むと好まざるとにかかわらずです。 ■大仰風のヨコモジ・カタガキ開陳して、どうでもいいようなありふれた&自己満足的釣行記風エッセイもどきなんぞをしたためるんならともかく、一応はそのカタガキに見合ったテーマと内容をと心しております。それゆえに、ご了承のほど。 ■このカタガキは20年ほど前から使用しています。連載内容とも関連しますんで、私の簡単な職歴等を次の記事にて――。この項、おしまい。
by s-masuzawa
| 2009-01-30 16:21
| こんせぷと
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