『フライの雑誌』連載の   我が記事に関する補足解説専用ブログ
by s-masuzawa
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6.店頭ポスターの掲示方法(ほかモロモロ)

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昨日、『フライの雑誌』編集発行人の堀内正徳さんから、店頭ポスターのダウンロード件数を伺って、「エッ!そんなにでっか!?」と思わず声を。自治体向け依頼文の同件数はそれをさらに上回ると聞いて、「エッ!ホンマでっか!?」と。
ちなみに私、関西には友人・知人は多々おれど、生まれも育ちも全くもって縁はございませんが、なぜか、驚いたり感嘆すると、関西弁がクチをつくクセが。子供の頃に夢中で観続けた『番頭はんと丁稚どん』やら『てなもんや三度傘』のモロなる影響だろうなと。てなことはともかく、ただただ喜ばしい限りであるのは確かでして、モチベーションとやらが滅法上がっとります。
で、そのポスターを少しでも効果的にお使いいただく方法やら、コピー表現のちょっとした狙い、ついでにご入店になられた方へのフォローなんぞを思いつくままに――。
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『フライの雑誌vol.82』の拙連載文内(p.41)でも記しましたが、このポスター、開店時には店頭脇に掲示して下さい。椅子やイーゼルなどを利用してです。写真は店頭ならぬ民家の玄関前ですが、こんなカンジです。コルクボードに貼って(ボロ)椅子に置いただけながら、コレが結構効果があります。エントランス部のガラス面やドア面に貼るよりも“はるかに”です。少なくとも、「目に留まる・目に留まらない」「読まれる・読まれない」というアプローチ上の第一段階で、間違いなく前者の店頭脇型掲示に軍配があがります。

理由のひとつは、「目立ちやすいから」です。店頭から“突出”しているわけですから視覚刺激という点で当然ですし、また、ガラス面やドア面は、それこそポスターやらステッカーの類がベタベタと貼付されていますんで、埋没しやすいためです。「ウチの店はそういう貼付物は貼っていない」そうおっしゃる方もおいでになるかと。しかしです。一般の方々(=通行人)は、「ショップというのは、ガラス面にいろんなモノが、めったやたら貼りまくってあるトコロ」という認識が無意識のうちに刷り込まれています。ですんで、よほどのことがない限り、注意を払うことはないものです。

仮に、「注意を払う」、すなわち、「目に留まった」とします。しかし、だからといって「読まれる」とは限りません。その点でも、ガラス面・ドア面は圧倒的に不利です。「ショップなるものはその存在自体がプレッシャーを与えるもの」と拙連載文内で記しましたが、ガラス面・ドア面は構造上からみても明らかにショップの一部です。観念的印象も含めれば、“ショップそのもの”といっても過言ではありません。ですから、そこに近づくだけでも(大いなる)プレッシャーを感じるものゆえ、じっくりと読む可能性はグッと低くなるというわけです。

すなわち、そのプレッシャーを少しでも緩和するひとつの方法が、「ショップからわずかでも離すこと」。ガラス面・ドア面が「ショップ空間」なら、店頭脇は「ニュートラル空間」。わずか1~2m程度であっても一般の方々の心理に及ぼす影響の差は歴然です。これを、「距離感効果」と呼んでいます、少なくとも私だけは――。すなわち、私の造語ナリで(ワハハハハ!)。
老婆心ながら、その店頭脇掲示ポスターをお読みになられている方が目に入ったとしても、けっしてその様子を観察するがごとく、ジロジロ見やるのは(大)禁物で。モロにプレッシャーを与えてしまいます。逆に、その方にさりげなく背を向けるぐらいのご配慮を。ショップ・スタッフの眼というのは、プレッシャーの際たるものだからです。

さらなる効果が期待できるのは、これまた拙文内で記したように、「閉店時のシャッター掲示」。シャッターにベタベタ貼るケースってえのは、それこそ「長らくご愛顧頂きましたが、当店は2月5日をもって――」なる“完全閉店告知”以外に目にすることはごくごく稀ですんで、注目されやすいという点もなくはないんですが、ひとえにプレッシャーがグッと低下するためです。言うまでもなく、「ショップ側からの眼」がゼロゆえに――。余談ながら、“完全閉店告知”なるモノ、なぜかジックリ(腰を据えて)読む傾向がありませんか?ワタシだけですかねえ~。
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ポスターのコピー(文面)にも、それなりの配慮――というか、一種の“ギミック”を。下から2行目の「ご入店されたら、『表のポスターを見た」と気楽におっしゃってください」なる部分です(※ダウンロード版には赤い傍線はありません)。このポスター自体も、むろん「ショップ・キュー効果」と「浅瀬効果」を併せて高めるためのものですが、このフレーズはその中でも、『キモ』といえる部分です。なぜなら、入店してからの「最初の一言」を(親切にも)“用意”してあることになるからです。

初めてのショップ、とりわけフライショップのように趣味性の高いジャンルの店に入店する場合、、「最初の一言」をクチにするのはプレッシャーを感じるものです。とりわけ、ビギナーやスターターの方のプレッシャーといったら想像を超えるものが――。“なんて言えばいいんだろう”“ヘンなコトを言ったら、バカにされるんでは?”などなど、そうした方々の心理状態はデリケートそのものと見なして見なしすぎることはありません。

裏を返せば、ビギナーやスターターの方というのは、なるべくなら、自身の入店目的や事情、都合やレベルといったものを短時間のうちに理解してもらい、そのうえで親切なる対応をされんことを強く望んでいるものです。ただでさえ、プレッシャーを感じて、オドオドなさってるのですから。

また、自らのクチから、「ビギナーです」とストレートに言うことに抵抗感を持つ方もけっして少なくありません。一種の「見栄」や「虚勢」ですが、これは絶対的に認めてあげるべきです。“ビギナーですなんて言ったら、ぞんざいに扱われるんでは?”とか“甘く見られるのはイヤだ”と内心戦々恐々とするのはむべなるかなで。実際、極めて敷居が高いですから、ほとんど全部のプロショップは、ビギナーやスターターの方々には。

ですから、「有効」となるわけです、この「表のポスターを見た」なる誰でもクチにできる短めのフレーズは。隠喩的にして婉曲的な表現ですので、抵抗感も薄れますし、対するショップ・スタッフの方は入店された方が、フライ初心者であることと、フライを始めたいという意欲のある方だということが瞬時にして理解できます。それがスタッフの表情や対応に即座に表れるものですから、入店された方も“ホッ!”となさる。プレッシャーなど霧散して心地よい共感の空間が生まれることに。

すなわちこのフレーズは、相互理解のための“合言葉”として機能するというわけです。しかも、その“合言葉”をショップ側が用意してくれている、それもさりげなく――。無意識のうちに、安心感を感じて(高かった)敷居をまたぐことに――。

くれぐれも、笑顔でのご対応をよろしくお願いしたいなと、最後に添言申し上げたところで、この項はオシマイで。


追記
実はこのポスターと同時掲示したいモノが。「スターターのための“お試し”スクール告知」と「初期費用の概算表」です。スターターの方が、おそらく、イチバン気になるのは、「どのくらいお金がかかるのか」という点。
通りすがりの呑み屋サンやら、お寿司屋サンに入るかどうか迷う時に、店頭に最低でも、ビール大瓶価格や、煮込みだの焼き鳥の価格、あるいは握りの松竹梅価格が提示されていれば、それがショップ・キューになるものですが(逆の場合もありますけどね)、それと同じです。
これもサンプルを近々、当ブログにて公開の予定。暫時のご猶予を――。

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by s-masuzawa | 2009-02-05 11:05 | 第83号用
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